病院増収策・費用適正化

病院増収策・費用適正化

固定費負担が大きい病院経営において体質改善に取り組むには、まず診療収入の増加を図ることが必要です。主な増収策として患者数を確保することと患者一人あたりの収益を増やすことの二つの方向性がありますが、同時に増収の勢いを妨げない範囲で経費を削減したり、固定費を変動費化するなど費用の適正化に取り組むことで全体利益を確保し、損益分岐点の改善に取り組むことが重要です。

■延べ患者数を増やす

病院経営において患者数の確保は最も重要な課題です。まずは診療圏の中で自院のポジションを固めたうえで他院との機能分化や連携を強化し、入院患者の集患、病床稼働を高めることを検討します。

➀競争力強化

自院の診療圏や競合病院の実態を把握し、新たな患者確保に向けて、病院施設の建て替えや増床も含めて競争戦略を検討します。

②診療科の見直し

疾病別推計患者数や競合病院との比較を行い、市場(地域や患者)ニーズを拾いきれていない、あるいは潜在需要の大きい診療機能の充実を検討します。

③地域連携の強化

地域内の他の医療機関や介護施設との連携による紹介率の向上を図り、新患獲得と受け皿確保の取組みにより早期退院を促進し、病床稼働の向上を図ります。

➃患者満足の向上

アンケート調査により患者の不満要因の改善に取り組みます。接遇改善や待ち時間の短縮・解消、検診や人間ドックの充実を図り、地域の評判や支持のアップを図ります。

⑤診療効率の向上

平均在院日数の短縮など病院全体の診療・業務プロセスを見直し、病床コントロールの徹底を図ることによって、新入院患者の受け入れを進め、病床稼働の向上を図ります。

■患者一人あたりの収益を増やす

➀病床再編

病床の利用実態と病院収益の貢献度を分析し、将来患者数の予測や既存入院患者数の実態から、診療科別に総合的見地により適切な病床数を割り出します。

②診療科別収支

診療科別に収支実態を把握し、診療科ごとに改善の方向づけを行い、増床・減床、患者数拡大、収支率改善など施策方針を検討します。

③保険外収入

市場ニーズ(地域、患者)を的確に分析し、自由診療や差額ベッドの導入を検討します。

■コストの抑制・削減

➀人件費率の低減

患者数の増加、検査の増加等によって一人当たりの業務量が増え、外部委託化やシステム化の推進によって常勤職員数を削減し、ボランティアの活用、業務標準化の推進等によって時間外勤務の削減を進め、人件費の生産性を高めることを検討します。

②その他経費の抑制

診療材料、事務用品、リース、保守修繕、外部委託、在庫管理の見直しにより一般経費の抑制や削減に取り組みます。

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